60代女性 セルフケアの見直しとクリーニングで歯ぐきの腫れを改善した症例

   

治療前

治療前 治療前

治療後

治療後 治療後
相談内容 「詰め物が取れて2〜3年放置していたら痛み始めた。他にも治療が中断しているところがあるので、全体的に診てほしい」とご相談いただきました。
それまで通院されていた歯科医院が閉院されたとのことで、当院にご来院された患者様です。
カウンセリング・診断結果 お口の中を拝見したところ、右上の奥歯には被せ物が装着されていましたが、歯の表面を覆っていた白い部分が剥がれ、見た目が悪くなっていました。
左上の奥歯は欠損しており、前後の歯を土台にして人工歯を連結する被せ物「ブリッジ」が仮止めのままで治療が中断していました。

お口の中全体の歯と歯ぐきの境目には、細菌の塊である「プラーク」や、プラークが唾液などの成分で硬く固まった「歯石」の沈着が見られ、歯の周りの組織には炎症や腫れも生じています。
これらは、歯を支える骨や組織が徐々に破壊される「歯周病」の症状です。

歯ぐきに腫れや出血があると、歯にぴったり合う詰め物や被せ物などの作製が難しくなるため、虫歯や被せ物の治療の前に、歯ぐきの炎症を取り除くための歯周病治療が必要と診断しました。
行った治療内容 お口の中全体のクリーニングでプラークや歯石を落として歯ぐきの炎症を鎮静化させてから、虫歯などの治療を進める治療計画を提案し、同意いただきました。

まず歯周病の検査で歯ぐきの状態を詳しく確認してから、プラークに反応して色が付く「染め出し液」を用いてプラークの付着状況を患者様と一緒にチェックしました。

歯周病の改善や予防には、患者様ご自身で行うセルフケアがとても大切であること、適切な歯磨きの方法、食生活で気をつけることなどもわかりやすくお伝えしています。

その後、専用の器具を使ってプラークや歯石を丁寧に取り除いてお口の中を清潔に整えました。
歯ぐきの炎症が落ち着いたあと、虫歯治療などを行い、治療を終了しています。
治療期間 約3ヶ月
費用 保険適用内
治療のリスクについて ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります
・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります


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