60代女性 歯周病治療と入れ歯作製でお食事を楽しめるようになった症例

   

治療前

治療前

治療後

治療後歯周病治療後の様子です。歯ぐきが引き締まっているのがわかります。
相談内容 「何十年も歯医者さんを受診していない。ご飯をおいしく食べられるようになりたい」とご相談いただきました。
今まで歯科医院に通われたことがあまりなかった患者様です。
カウンセリング・診断結果 お口の中を拝見したところ、残っている歯が少ない状態でした。
入れ歯を使っていたことも過去にあったそうですが、使用をやめてからは顎に痛みや違和感が生じているとのことです。

また、下の歯は残っている歯を土台にして人工歯を連結した被せ物「ブリッジ」が装着されていましたが、しっかり歯ブラシが届いていないことが原因で、細菌のかたまり「プラーク」やプラークが唾液の成分で固まった「歯石」が多く付着していました。

歯茎の腫れや出血が全体的に認められ、歯と歯茎の境目にある溝「歯周ポケット」の深さを測ると4mm以上でした。
レントゲンを確認したところ、歯を支える骨が減少する「垂直性の骨吸収」も見られたことから、歯を支える組織に炎症が起きる「中等度の歯周炎」と診断しています。

歯周炎がさらに進行すると歯を失うリスクが高まり、顎に痛みがあるままでは食事の際に十分に噛むことができないことから、早急な治療が必要でした。
行った治療内容 新しい入れ歯の作製と並行して、歯周炎の治療のために歯周ポケット内の歯石を取り除く治療「SRP」と正しい歯磨きの方法を習得していただく必要性をお伝えし、同意いただきました。

歯石は歯周ポケット内まで多量に付着していたため、痛みを軽減できる局所麻酔を使って2回に分けてSRPを施術しています。
次に歯磨き指導として、歯ブラシをしっかりと当てること、歯間ブラシによる歯と歯の間のケアの大切さを説明してから、歯間にたまったプラークがより除去しやすい毛先が細く毛が長めの歯ブラシを提案しました。

新しく作製した入れ歯を使って噛んだり発声したりすることにも慣れていただけており、食事を楽しめるようになっています。

また、歯石を取ったあとは歯茎の腫れや出血が少しずつ落ち着いて、引き締まってきました。患者様の口腔ケアの意識も高まり、ご自宅では毎食後丁寧に歯磨きを行い、歯間ブラシも欠かさずお使いいただけているそうです。
患者様だけでは清掃が難しい部分は、定期的に当院でメンテナンスしております。
治療期間 3ヶ月以上
費用 保険適用内(歯周病治療、クリーニング)
他、セルフケア代など
治療のリスクについて ・歯周病治療後にしみる症状が出ることがありますが、数日で少しずつ落ち着いてきます
・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療後の十分なセルフケアやメンテナンスを怠ると、歯ぐきの炎症が再発・進行する可能性があります
・着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります


中林デンタルケアークリニック:https://naka-dent.com/

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