妊娠中の方へ

    マタニティ期の予防歯科

    武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックのマタニティ歯科

    妊娠、出産、授乳~これらの時期は妊娠初期のつわりから味覚の変化、体調の変動が大きく、食べものの好みが偏り食事も不規則となります。
    摂取したカルシウムは赤ちゃんに奪われます。
    また出産による疲労やその後の育児の忙しさと疲れ、睡眠不足のためお母さんの口の中の衛生状態はどうしても悪くなります。

    妊娠を知ったときから出産に備えてお口の衛生に気を配りましょう。
    生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌(ミュータンス菌)はいません。

    この虫歯菌は通常、お母さんとのスキンシップや離乳食のスプーンの口移しから感染します。
    生後19週から31週の期間にこの感染が成立するといわれています。
    この間の口腔清掃に特に気をつけるとよいでしょう。
    できれば妊娠中に歯科医院で健診、口腔内のクリーニングを受けて、適切なホームケアーを身に着けることをおすすめします。

     

    マタニティ期の口腔ケアについて

    <妊娠初期:0~3ケ月> 歯と口の中のトラブルが多くなる

    妊娠により女性ホルモンが増えると口の中の状態が大きく変わります。
    また口腔内の環境を守る主役である唾液の分泌量が低下して、トラブルになり易い時期です。

    注意が必要なトラブル

    • 歯肉炎になりやすい:妊娠性歯肉炎
    • 口臭が強くなる
    • 虫歯が発生しやすくなる
    • 口内炎ができやすくなる
    • 親不知が腫れやすくなる:智歯周囲炎

     

    つわりがひどいときの口腔ケア(歯ブラシを口にするのもつらい時期)
    武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックのマタニティ歯科

    一日のうちで体調のよいときにリラックスしてブラッシングを行いましょう。

    使用する歯ブラシはヘッドが小さいものが良いでしょう。

    嘔吐感を避けるために前屈みの体勢で歯ブラシを舌に当てないようにして小刻みに動かしましょう。

    歯ブラシが使用できないときはデンタルリンスや洗口剤でブクブクうがいをしましょう。
    この場合、香料や味の強いものは避けるようにします。

    虫歯菌の数を減らすことと菌の活性化を抑えるためにキシリトール配合のガムやタブレットを用いることも有効です。

     

    <妊娠中期:4~7ケ月> 安定期気をつけたいこと

    一度に「食べられる量」が減るために空腹状態が多くなり間食などの「食べる回数」が増えやすい時期。
    この時期は唾液の分泌量が低下するので食後のブラッシングによるケアーが重要です。
    体調は比較的安定しているので、この時期に歯科医院を受診するののが良いでしょう。

     

    <妊娠後期:8~10ケ月>

    出産準備や家事が重なりブラッシングがおろそかになりやすい時期。
    お母さんの口腔内が不健康だと赤ちゃんにその細菌を移してしまう可能性が高くなります。
    出産準備とともに正しい口腔ケアを心掛けるようにしましょう。

     

    妊娠中の食事について

    赤ちゃんのの歯の元となる歯胚という組織は妊娠初期からつくられます。
    歯胚の形成に必要なカルシウム、野菜、果物、魚、肉などの栄養をバランス良く取ることがたいせつです。

    良質なたんぱく質

    歯の基質をつくるのに必要

    カルシウム・リン

    歯質を強くするのに必要

    ビタミンA

    エナメル質の形成に必要な栄養素

    ビタミンC

    象牙質の形成に必要な栄養素

    ビタミンD

    カルシウムの代謝や石灰化を促進する栄養素

     

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