歯周病はどんな方法で予防できますか?
歯周病は、進行すると最後には歯を抜かなければならなくなる、怖いお口のトラブルです。
できればかかる前に予防したいものです。
「歯周病って自分で予防できるの?」「予防方法があれば知りたい」
今回はそのような疑問についてお話ししていきます。
歯周病になってしまうと、治療に時間もお金もかかってしまいますので、できるだけ予防し、健康なお口を保っていきましょう。
歯周病とは?
歯周病は、歯と歯ぐきの間の汚れにより繁殖した細菌に感染し、歯ぐきが腫れて歯を支える骨が溶けてしまう病気です。
自分ではなかなか気づきにくいため、知らない間に進行してしまうことも多く、放置しておくと最終的には歯を抜かなくてはならない場合もあります。
また、口の中だけではなく、全身の不調につながることもありますので、歯周病を防ぐためにも口腔内のケアを徹底していきましょう。
歯周病の原因
歯周病の原因がわからないと、どうやって予防したらいいのかわかりませんね。
予防するためにはその原因を知っておくことが大切です。
歯周病の一番の原因は、歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌のかたまりが、歯と歯ぐきの間に入り繁殖することです。
歯垢はやわらかく、最初のうちは歯みがきで取り除くことができます。
しかし、歯垢は放置しておくと硬くなり、やがて歯石にかわっていきます。
歯石はザラザラしているため、さらに歯垢がつきやすくなり、菌が繁殖しやすくなるため歯周病の進行を早めてしまうことがあります。
また、歯みがきでは取り除けないため、歯科医院での処置が必要になってきます。
つまり、歯みがきがきちんとできていないことで汚れが落としきれず、たまった汚れが歯周病の原因となっているのです。
歯周病の予防方法(セルフケア)
では、歯周病はどのようにして予防していけばよいのでしょうか。
まずは、自宅でできるセルフケアの方法を四つご紹介します。
歯のみがき方に気をつける
いくら毎食後にみがいていても、正しくみがけていなければ、効果的とは言えません。
歯のみがき方を見直してみましょう。
- 歯と歯ぐきの間に、歯ブラシの毛先が45度になるようにあてましょう。
- 力をいれてみがく必要はありません。歯ブラシが広がらない位の軽い感じが理想です。
- 歯ブラシは横に細かく少しずつ動かしましょう。一本ずつみがくようなイメージです。
- 前歯の裏や、歯並びがよくないところは、歯ブラシを縦にしてみがきましょう。
汚れを落とすために、つい、力をいれてみがいていませんか?
力が強いと歯ぐきに負担がかかってしまいますので、注意しましょう。
予防に適した歯ブラシを選ぶ
毎日使うものなので、歯ブラシも歯周病の予防に適した歯ブラシを選びましょう。
ヘッドは薄く小さいものだと奥の方にも届きやすいです。
また、超極細の歯ブラシは歯と歯ぐきの間に入り込みやすいので、毛先が細くなっている歯ブラシがおすすめです。
奥歯や歯並びがよくないところは、タフトブラシを使うとみがきにくいところにも届きやすいです。
これも毛先が細くなっているものを選んでください。
歯ブラシが入らないような隙間はデンタルフロスや歯間ブラシを併用し、隙間に汚れがたまらないようにしましょう。
セルフチェックの習慣をつける
歯周病は痛みがないため、自分ではなかなか気づきにくいものです。
かなり進行してしまうと、最終的には歯を抜かなくてはならないため、早めに気づいて治療することが大切です。
自宅でできるセルフチェックを習慣にして、常に歯や歯ぐきの状態を気にしておくとよいですね。
セルフチェックの方法
- 歯ぐきの色は薄いピンク色か(赤くなっていないか)
- 歯ぐきは引き締まっているか(ブヨブヨしていないか)
- 出血はしていないか
- 歯を触るとグラつく箇所がある
- 歯と歯の間に隙間ができてきた
このようなことに気をつけながら、普段からチェックする習慣をつけましょう。
少しでも気になるところがあれば、早めの受診をおすすめします。
生活習慣を見直してみる
ストレスや疲れがたまっていたり、喫煙したりすることは免疫力の低下につながり、細菌が増えやすくなります。
細菌に強い身体をつくるために、免疫力がアップするような生活を心がけ、歯周病にかかるリスクを少しでも減らしましょう。
- 栄養バランスのとれた食事をとる。
- アルコールの摂取はほどほどにし、喫煙はできるだけ避ける。
- 適度な運動をする。
- ストレスや疲れをため込まない。
規則正しい生活をおくり、睡眠や休息はできるだけしっかりとりましょう。
歯周病の予防方法(プロケア)
これまで、自宅でできる予防方法をお話してきましたが、歯科医院でのプロケアも非常に大切です。
毎日ていねいに歯みがきをしていても、どうしても落としきれない汚れはたまってくるものです。歯科医院では専用の器具を使って、自分では落としきれない汚れを取り除きます。
また、専用の染色剤でみがき残しをチェックすることで、みがき方のくせなどがわかります。
ブラッシングを指導してもらい、自分では気づけないような、みがき方のくせを直していきましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は歯周病の予防方法についてお話してきました。
ご自宅や歯科医院でのケアである程度予防できることがわかりましたね。
普段、自分の歯ぐきをよく見てみる機会はなかなかありませんので、セルフチェックを習慣づけ、日ごろから観察するくせをつけておくとよいですね。
予防をしていても100%ではありませんので「歯周病かも?」と感じたら早めに歯科医院で診察を受けましょう。
また、普段の生活習慣も歯周病にかかわってきますので、歯周病の予防と同時に生活習慣も見直してみてはいかかでしょうか。
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