むし歯や歯周病を予防するのに、歯みがきが非常に大切なことは多くの方が既にご存知かと思います。

歯みがきが大切だと分かっていても、「歯みがきだけで大丈夫？」「歯ブラシ以外で何かできることはないの？」そんな心配をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
自宅でできるケアが増えれば、それだけむし歯や歯周病を予防することに繋がりますよね。

今回は歯ブラシ以外でできるホームケアについて解説していきます。
むし歯や歯周病の予防は、歯科医院と自宅の両方でケアしていくことが非常に大切になります。 歯ブラシ以外にもご自宅でできるケアがありますので、ご参考にしてください。

ホームケアは非常に大切です

ホームケアとは、むし歯や歯周病を防ぐために自宅でできる予防策になります。
むし歯や歯周病を予防するためには、歯科医院でのケアだけでなく、ご自身の努力も必要です。

歯みがきが大切なのは皆さんご存知のとおりかと思いますが、「毎日歯みがきをしているから大丈夫」と思っている方も多いと思います。本当に歯みがきだけで十分なのでしょうか。

歯のトラブルを予防するために毎日歯科医院に通うことは、現実的には難しいですよね。
また、いくら歯科医院に定期的に通っていても、自分でおこなう歯みがきなどのケアがしっかりできていないと口の中のトラブルを引き起こしてしまいます。

そこで、毎日できる自宅でのケアが非常に大切になってくるのです。
歯科医院で歯みがきやケアの方法を教えてもらい、それを自宅で実践することで予防効果がアップします。

歯ブラシ以外のホームケア

歯ブラシを使って歯みがきをおこなうことは、皆さん既に毎日実践されていると思います。
では、歯ブラシ以外のケアはどのようなものがあるのでしょうか。 代表的なものをいくつかご紹介していきます。

歯みがき粉

歯みがき粉は数多くの商品があり、それぞれ配合されている薬用成分が違います。
自分が予防したいものや改善したい症状に合わせて選びましょう。

• むし歯予防

フッ素化合物が配合されている歯みがき粉を選ぶのがおすすめです。
フッ素には汚れをつきにくくし、むし歯を予防する効果があります。 特にお子さんの乳歯や生えたばかりの永久歯に効果がありますので、お子さんがいるご家庭は積極的に使用したいですね。

年齢により使えるフッ素の濃度が違いますが、できるだけ濃度の濃いものを選び、効果を高めるために、磨いたあとは軽く口をすすぐ程度にし、30分は飲食を控えましょう。

• 歯周病

殺菌効果や抗炎症効果のある歯みがき粉がおすすめです。
血行促進などの効果があるものは、歯ぐきが弱っている人には特におすすめです。

既に歯周病にかかっている人は、粗い研磨剤が入っているような刺激の強い歯みがき粉は避けた方がよいでしょう。

マウスウォッシュ

マウスウォッシュも様々な種類があり、使用目的に合わせた成分の入ったマウスウォッシュを選ぶことが大切です。
殺菌効果があるものがおすすめですが、マウスウォッシュ自体は汚れを取ることはできないため、歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどでしっかりと汚れを落としてから使用すると効果的です。

また、寝ている時は唾液の量が減るため、菌がもっとも繁殖しやすいので、寝る前の使用が効果的です。
夜の歯みがきに加え、寝る前は殺菌効果のあるマウスウォッシュを使用してみましょう。

歯間ブラシ

歯間ブラシは歯と歯の間の汚れを取り除くものです。
特に歯と歯の間の隙間が広い人におすすめです。

サイズや形、材質など、様々な種類のものがありますが、自分のサイズに合わないものを使用すると歯や歯ぐきを傷付けてしまいます。
歯科医院で相談のうえ、自分に合ったものを選びましょう。
材質は、シリコンやゴムのものより、毛がついているタイプの方が汚れが落とせるのでおすすめです。

デンタルフロス

歯間ブラシと同じように、歯ブラシが届きにくい場所の汚れを取り除きます。
繊維を束ねた糸のようになっているため、歯が重なっていたり歯と歯の間の隙間があまりない人におすすめです。

できれば食事ごとに使用するのが望ましいですが、難しい場合は、朝と夜だけでも使用してみましょう。

タフトブラシ

タフトブラシは、毛束の部分が三角になっており、奥歯や歯並びがデコボコになっている部分、親知らずを磨くことができます。

ペンを持つようにして小刻みに動かすとより効果的です。

キシリトールを摂る

キシリトールは多くの食品に含まれている甘味料です。甘味料ではありますが、むし歯の原因になることはありません。
逆に、むし歯菌の作用を抑制する働きがありますので、むし歯予防に役立ちます。

キシリトール100％でないと砂糖が含まれてしまうため、歯科医院などで販売されているキシリトール100％のガムやタブレットなどで手軽に摂取してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。
今回はホームケアで歯ブラシ以外にやることについて解説してきました。
歯ブラシ以外にも様々な方法があり、歯ブラシだけでは不十分なことを分かっていただけたと思います。

むし歯や歯周病など、口の中のトラブルを防ぐには、ホームケア、歯科医院でのケア、両方おこなうのが大切です。自分でできるケアは毎日しっかりとおこない、それだけではたりない部分を歯科医院でケアしてもらいましょう。