唾液がねばつくのは何が原因?サラサラにするための方法を解説

      2025/12/20

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

こんにちは、武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックです。

ふと気づくと、口の中がねばついていることはありませんか?
特に起床時は、多くの方が口の中のねばつきを感じるかと思います。
では、このようなねばつきは、なぜ起こるのでしょうか。
今回は、口の中のねばつきの原因や対処法について解説します。

 

サラサラ唾液とねばねば唾液の役割

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

唾液は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つの唾液腺から分泌されています。
この唾液には、サラサラした唾液とねばねばした唾液の2種類があり、サラサラの唾液は「漿液性唾液(しょうえきせいだえき)」と呼ばれる、主に耳下腺から分泌される唾液です。
副交感神経によって分泌が促されるため、リラックスしているときに分泌されます。
口の中を洗い流す自浄作用のほか、食べ物を湿らせて飲み込みやすくしたり、消化吸収を助けたりする働きもあります。

一方、ねばねばした唾液は「粘液性唾液」と呼ばれ、主に舌下腺から分泌されます。
漿液性唾液とは対照的に、緊張しているときやストレスを感じているときに多く分泌される傾向があります。
粘液性唾液は、口腔内の粘膜を保護したり、傷を防いだりするほか、細菌を絡め取って体内への侵入を防ぐ役割もあります。

 

口の中がねばつく原因

細菌

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

口の中がねばつく代表的な原因の一つが、細菌の増殖です。
口腔内には歯周病菌や虫歯菌、真菌などさまざまな細菌が存在しています。
就寝中は唾液の分泌が減るため、細菌が繁殖しやすくなり、起床時にねばつきを感じることが多くなります。

 

乾燥

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

口腔内の乾燥も、ねばつきを引き起こす大きな要因です。
唾液の分泌が減ると、口の中の潤いが保たれず、ねばつきが生じやすくなります。
乾燥の主な原因としては、まず口呼吸が挙げられます。
朝起きた時に喉に乾燥や痛みを感じる場合、それは就寝中に口呼吸になっていることが原因かもしれません。
また、水分の摂取が足りていない状態が続くと、唾液の分泌が減少し、口内のねばつきが強まります。

 

食生活

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

食生活も口の中のねばつきに影響を与えます。
例えば、糖分の多い食品を多く摂ると、口腔内の細菌の繁殖が促進され、唾液の粘性が増します。
また、アルコールを摂取すると体内の水分が奪われ、口の中の乾燥を引き起こすため、ねばつきやすくなります。

 

薬の副作用

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

薬の副作用によっても、口の中が乾燥し、ねばつきを感じやすくなることがあります。
例えば、抗ヒスタミン薬はアレルギー症状を抑えるためによく処方されますが、唾液の分泌が減ることで口内が乾燥しやすくなります。
同様に、高血圧の治療で使われる降圧薬の一部にも、唾液の分泌を抑制する作用があり、結果として口の中のねばねば感を高める原因となる場合があります。

 

病気

特定の病気が原因で、口の中にねばつきを感じやすくなることもあります。
例えば、糖尿病では体内の水分バランスが乱れやすく、唾液の分泌が少なくなる傾向があり、その結果口内がねばつきやすくなります。
また、シェーグレン症候群という自己免疫疾患では、免疫機能が誤って自分の唾液腺を攻撃してしまうため、唾液の分泌が著しく低下します。
このような病気による唾液分泌の低下は、慢性的な口腔内の乾燥を引き起こし、ねばつきの大きな原因となります。

 

ねばつきを放置するリスク

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

口臭の悪化
口の中がねばついた状態を放置すると、唾液の分泌が滞ったままとなり、細菌がさらに増殖してしまいます。
唾液には口の中を洗い流す働きがありますが、その作用が十分に働かなくなることで、細菌が原因となる口臭が強くなってしまいます。

味覚障害
口の中がねばついて唾液が不足している状態は、味覚障害にもつながります。
唾液には、食べ物の中の味覚物質を溶かし、味を感じる器官である味蕾への伝達を助ける役割があります。
そのため、乾燥によってこの働きが弱まると、味覚が鈍くなることがあります。
食事の際はよくかんで唾液の分泌を促すことが、こうした不調の予防につながります。

誤嚥性肺炎
唾液は食べ物を湿らせて飲み込みやすくし、嚥下を助けることで誤嚥を防ぐ重要な働きを持っています。
そのため、口のねばつきを放置すると、唾液の質や量が低下し、誤嚥性肺炎のリスクが高まることがあります。
特に高齢者や飲み込みに問題がある方は注意が必要です。

虫歯・歯周病
口の中のねばつきは細菌が原因で起こります。
細菌の中には虫歯菌や歯周病菌が含まれており、これらが増えると虫歯ができやすくなったり、歯ぐきに炎症が起きて歯周病が悪化したりする恐れがあります。

 

口の中のねばつきをなくすための方法

武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックで唾液がねばつく原因と対策を解説

水分をとる
口内の乾燥はねばつきの原因になるため、十分な水分補給が必要です。
特に仕事中や運動時など、多くの水分が失われる場合には、こまめに水分をとるよう心がけましょう。

歯磨きを徹底する
食後に歯を磨く習慣をつけましょう。
特に就寝前は、細菌の増殖を防ぐためにそのほかの時間よりも丁寧な歯磨きが必要です。
じっくりと歯磨きをする時間をとるのが難しい方などは、水や洗口液を使って口をゆすぐことだけでもしておくようにしましょう。

生活習慣を改善する
お酒やたばこをよく摂取する方は、禁煙をするかできるだけ控えるようにしましょう。
また、生活リズムを整えることも大切です。十分に睡眠をとり、ストレスを減らす工夫をすることで、口腔内の健康を維持しやすくなります。

口呼吸を控える
マスクの常用などで無意識のうちに口呼吸になっている方は意外と少なくありません。
口呼吸は口腔内を乾燥させてしまうため、できるだけ鼻呼吸を意識しましょう。

よくかんで食べる
しっかりと食べ物をかんで食べることで、唾液の分泌が促進されます。
早食いが癖になっている方は、一口ごとにしっかりかんで食べるよう心がけましょう。

 

まとめ

お口の中のねばねば感にはさまざまな原因がありますが、多くは口内で細菌が増殖することで起こります。
毎日歯を磨いていても、実際には口の中に多くの細菌が存在しています。
日々の丁寧な歯磨きに加え、生活習慣の見直しや十分な水分補給を心がけることが、ねばつきの予防や改善につながります。
健康なお口を保つために、継続したケアを大切にしていきましょう。

 



中林デンタルケアークリニック:https://naka-dent.com/

〒211-0041 神奈川県川崎市中原区下小田中1-20-7
電話:044-766-0970

交通アクセス
電車でお越しの方:武蔵中原駅より徒歩5分
お車でお越しの方:無料駐車場有

PAGE TOP