20代男性 虫歯治療の前にセルフケアの見直しとクリーニングを行い歯周病を改善した症例
治療前
上あごの画像です。
治療後
| 相談内容 | 「治療途中の歯が気になる。歯石も取りたい」と相談いただきました。 |
|---|---|
| カウンセリング・診断結果 | 患者様は1年前に引っ越してから歯科医院に通院していなかったそうです。 口腔内を拝見したところ、右上の歯2本（第1小臼歯／4番、第2小臼歯／5番）の虫歯治療が中断されており、仮詰めしていたものが割れて穴が開いていました。 また、全体の歯に細菌のかたまりである「プラーク」が付着しており、特に下の前歯には長期間放置されて硬くなった「歯石」が沈着しています。 プラークや歯石は、歯の周りの組織の炎症である「歯周病」の原因となっており、歯ぐきに炎症や腫れを引き起こしていたため、虫歯治療を再開する前に歯周病の治療が必要と診断しました。 |
| 行った治療内容 |
診断内容を丁寧に説明した上で、口腔内のクリーニングでプラークや歯石を落として歯ぐきの炎症を抑えてから中断していた虫歯治療を進める治療計画をご提案し、ご了承いただきました。 初めにお口全体のレントゲンを撮影した後、歯周病の検査を実施して歯ぐきの状態を詳しく確認します。 次に、歯周病の予防や改善には患者様ご自身が行うセルフケアが大切なことをお伝えし、毎日のハミガキについてハブラシの持ち方や動かし方、磨く順番などを説明させていただきました。 最後に、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付いているプラークと歯石を専用の器具や機械を用いて丁寧に除去しました。 |
| 治療期間 | 約1ヶ月 |
| 費用 | 保険適応 |
| 術後の経過と現在の 様子 |
プラークや歯石の除去により歯ぐきが健康で引き締まった状態になり、腫れや出血も見られなくなりました。 お口全体の環境が整ったため、中断されていた右上の虫歯治療を再開することができました。 今後も定期的にクリーニングを実施し、歯周病の再発を予防していく予定です。 |
| 治療のリスクについて | ・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります ・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です ・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります |
| クリニックより |
虫歯治療後は適切なセルフケアをしていただくことで虫歯の再発を予防でき、健康な歯ぐきの維持にもつながります。 歯周病は「痛い」「しみる」などの症状が出にくいため、かかっていることに気づくのが難しい病気であり、日本人が歯を失う代表的な原因のひとつでもあります。予防のためには、歯科医院での定期的なメインテナンスが大切です。 |
