みなさん、歯磨き粉を毎日使っていますか？

ほとんどの方が使う歯磨き粉ですが、ご自分に合った歯磨き粉を使っている方は意外に少ないと思います。

今回は歯磨き粉の効果や症状にあった選び方のポイントについて解説します。

歯磨き粉なんてどれも同じじゃないの？と思っている方は、ぜひ今後の歯磨き粉選びの参考にしてください。

歯磨き粉の役割

選び方のポイントの前に、歯磨き粉の役割について簡単に解説します。

ほとんどの方は歯を磨くときに歯磨き粉を使用していると思います。
丁寧に正しくブラッシングをおこなえば、歯ブラシだけでもある程度汚れをとることは可能ですが、歯磨き粉を使用することで歯ブラシにプラスの効果を得ることができるのです。

歯磨き粉にはむし歯予防に役立つフッ素や、ステインを取り除く研磨剤、口臭予防に役立つ殺菌作用のある成分などが含まれており、歯ブラシだけでは届かない隙間に入り込んで歯をきれいにしたり、口の中を清潔に保ったりする役割があります。

また、歯磨き粉を使い分けることで「むし歯を予防したい」「口臭をケアしたい」といった悩みに適切にアプローチができるため、まずはお口の悩みにはどのような成分がよいのか知ることから始めましょう。

子供用と大人用の歯磨き粉は違うの？

薬局などの歯磨き粉売場に行くと、子供用の歯磨き粉をみかけますね。
子供用の歯磨き粉は大人が使うものとは何が違うのでしょうか？

まず、一番の明確な違いは「味」です。
大人が使う歯磨き粉はミントが含まれているため、スースーとした心地よい清涼感で口の中をスッキリさせ口臭を予防します。

しかし、子供にとってはこの清涼感を辛いと感じてしまい、苦手なお子さんが多い味のようです。
そのため子供用の歯磨き粉は子供が好むようないちご味やぶどう味など、フルーツ系の甘い味がついているものが多くあります。

他に歯磨き粉の効果については、子供用は主にむし歯予防を目的としたものになります。
乳歯は永久歯に比べむし歯になりやすいため、歯を強くするフッ素などむし歯菌から守るための成分が主に含まれます。

また、乳歯は傷つきやすいので一般的な歯磨き粉に多く含まれている「研磨剤」が入っていないもの、もしくは少量しか入っていないものがほとんどです。

お悩み別の選び方のポイント

ここでは大人に多いお口のお悩み別に、歯磨き粉選びのポイントを解説します。

むし歯を予防したい

むし歯に効果があるのは「フッ素」配合の歯磨き粉です。

フッ素には歯の表面のエナメル質を強くする働きがあり、エナメル質が強くなることで歯の再生が促されむし歯予防に役立ちます。

また、むし歯になりやすい方はフッ素濃度が高いものを選びましょう。
フッ素入りと表記されていてもフッ素の濃度によって効果が違ってくるので、目安としてフッ素が1000ppm以上配合されていたり、高濃度フッ素配合と記載されているものを選ぶようにしましょう。

歯周病を予防したい

歯周病は歯周ポケットに細菌が入り込むことで歯ぐきに炎症がおきて、歯ぐきが腫れたり出血する病気です。

そのため、歯周病を予防したい方は殺菌効果のある成分を含む歯磨き粉がよいでしょう。
「塩化セチルピリジニウム」などの成分が配合されているものがおすすめです。

歯ぐきからの出血がある場合は、出血を抑える効果のある「トラネキサム酸」配合のものがよいでしょう。

着色汚れが気になる

歯科医院でおこなうホワイトニングのように歯の内側から白くする効果のあるものは、現在市販されている歯磨き粉にはありません。

「歯を白くする」などのホワイトニング効果をうたっているものは、着色汚れで黄ばんだ歯を本来の白さに戻すことになります。

着色汚れが気になる方は「ポリリン酸ナトリウム」が配合されているものがよいでしょう。
歯への着色を防いだり、着色汚れを落としたりする効果が期待できます。

タバコのヤニなど着色が強い方は、着色を溶解除去してくれる「ポリエチレングリコール」が配合されているものを選びましょう。

口臭を予防したい

口臭は主に生理的口臭と病的口臭に分かれます。

生理的口臭は誰にでもおこりうることで、うがいをしたり、こまめに飲み物を飲んだりすれば自然になくなることが多いですが、病的口臭は歯周病や口の中のトラブルによっておこります。

そのため、殺菌効果の強い成分「イソプロピルメチルフェノール」や「ラウロイルサルコシンナトリウム」などが配合された歯磨き粉がおすすめです。

まとめ

いかがでしたか。
今回は歯磨き粉選びのポイントについて解説しました。

どの悩みにどんな成分が効くのか知ることは歯磨き粉を選ぶうえで非常に重要になり、口の中の悩み別に歯磨き粉を選ぶことで、歯ブラシで磨くことにプラスアルファの効果が期待できます。

例えば、家族でもスキンケア用品は年齢や悩み別にそれぞれのものを使っていますよね。それと同じように、歯磨き粉も個人の悩み別に準備してみてはいかがでしょうか。

今後、歯磨き粉を購入の際はぜひ、配合されている成分に注目して購入してみましょう。

自分が何を重視すればいいかわからない方はお気軽にスタッフにご相談ください。