歯科医師は電動歯ブラシを使わない?その理由や電動歯ブラシの選び方を解説
2026/01/20
こんにちは、武蔵中原の歯医者、中林デンタルケアークリニックです。
「歯科医院で、電動歯ブラシよりも普通の歯ブラシをすすめられた」
「歯科医師や歯科衛生士は電動歯ブラシは使わないらしい」
そのような経験やうわさから、電動歯ブラシを使用することにマイナスの印象を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、電動歯ブラシの種類やそれぞれの特性、選び方、さらには歯科医師から見たメリットとデメリットについて解説します。
電動歯ブラシの種類
回転式
回転式の電動歯ブラシは、丸いブラシヘッドを回転させて歯垢を除去するタイプです。
丸いブラシが歯を包むように動くため、奥歯の裏側や歯の内側、歯と歯の間など、普通の歯ブラシでは届きにくい場所にもアプローチしやすい点が特徴です。
一方で、回転式の電動歯ブラシは歯ぐきを傷つけやすいというデメリットもあります。
加圧防止機能が付いているモデルであれば、過度な圧力を防いで歯ぐきを守ることができますが、そうでない場合はブラシを強く押し付けないように注意が必要です。
振動式
振動式の電動歯ブラシは、上下に振動することで歯垢を除去します。
振動回数は毎分約3,000~9,000回となっていますが、ほかのタイプと比べると歯垢除去の効率はやや低めです。
このタイプの電動歯ブラシは、電池で稼働するコンパクトで軽量なものが多く、持ち運びにも便利です。
外出先や職場で使用するのに適しており、1,000円台から購入可能なため、初めて電動歯ブラシを試す人にも向いています。
音波式
音波式電動歯ブラシは、リニア駆動を用いて音波を発生させることで歯垢を除去します。
振動回数は毎分30,000~40,000回ほどで、音波によって作り出される泡が弾ける衝撃波で汚れを落とします。
普通の歯ブラシの約半分の力で磨くことができます。
超音波式
超音波式の電動歯ブラシは、毎秒160万~200万回の音波を発生させることで、歯に付着した菌のつながりを破壊し、付着力を弱める働きがあります。微細な振動であるために毛先がほとんど動かないことも特徴です。
そのため普通の歯ブラシのように手を動かす必要がありますが、歯や歯ぐきへの負担が抑えられています。
歯科医師は電動歯ブラシを使用しないのか
歯科医師の中にも電動歯ブラシを使う人と使わない人、すすめる人とすすめない人がいますが、それは、歯科医師は普通の歯ブラシでもしっかりと歯や歯ぐきの衛生環境を保つことができるからです。
オーラルケアに関してさまざまな知識を持っており、セルフケアの方法を熟知していることから、わざわざ電動歯ブラシを使用する必要がないというのが、電動歯ブラシに関する意見が割れる理由の一つです。
また、電動歯ブラシを使用することによるリスクやデメリットを考慮し、患者さんにはすすめないようにしている場合もあります。
歯科医師が電動歯ブラシを使用しない理由
歯や歯ぐきを傷つけやすい
歯や歯ぐきはデリケートなため、電動歯ブラシの使い方を誤ると、歯の表面や歯ぐきに負担をかける危険性があります。
力を入れず優しくブラシを歯に当てること、研磨剤を含まないジェルタイプの歯磨き粉を使用することなどでこのようなダメージを避けることができます。
磨き残しが出やすい
磨けていない部分があるにもかかわらず、きちんと磨けているような気になりやすいことも、歯科医師が電動歯ブラシを使用しない、またはすすめない理由の一つです。
磨いているつもりなのに虫歯や歯周病ができるという場合には、一度歯科医院でブラッシング指導を受けてみるのもいいでしょう。
電動歯ブラシを使用するメリット
電動歯ブラシは、歯ブラシの動きが均一で、短時間で効率的に歯垢を除去できるというメリットがあります。
普通の歯ブラシよりも少ない力で磨けるため、長く使用しても手首への負担が軽減されます。
電動歯ブラシを使用する際の注意点
鏡を見て歯を磨く
電動歯ブラシを使用する場合、ブラシの毛先がしっかりと歯面に当たっているかどうかを確認するために、鏡を見ながら磨くようにしましょう。
ブラシをこまめに交換する
毛先が広がっていない場合でも、使用期間が長くなるにつれて歯垢除去の効率は下がっていきます。
また、衛生的にも好ましくありません。電動歯ブラシの替えブラシは高価なことも多いですが、1〜3ヶ月ごとにブラシを交換するようにしましょう。
歯磨き粉の研磨成分に注意する
電動歯ブラシの強い振動に合わせて荒い研磨剤を含む歯磨き粉を使用してしまうと、歯面にダメージを与えることがあります。
歯磨き粉は、使用しないか、ごく少量を使うようにしましょう。
電動歯ブラシの選び方
種類を選ぶ
音波振動式は、手磨きでは磨きにくい歯周ポケットの歯垢を除去したい方に向いています。
子どもや高齢者でも使いやすく、優しく歯に当てるだけで十分に磨けます。
強い歯垢除去力を求めるならば、丸型回転式が良いですが、刺激が強めなので歯ぐきを傷つけないよう注意してください。
高機能モデルには磨きすぎ防止機能がついていることが多い傾向です。
超音波式は刺激が少なく、歯間や歯周ポケットまで磨けるため、歯周病予防に向いています。
そのほか、乾電池で起動するものと充電式のものがありますので、その点も使用シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
大きさや重さを選ぶ
普通の歯ブラシは12~15g程度であるのに対し、電動歯ブラシは約100gあります。
特にお子さんやご高齢の方の場合、歯ブラシが重いと丁寧に磨くことが難しくなるため、実際に店舗に足を運び、手に持って重さやサイズを確認するようにしましょう。
予算で選ぶ
電動歯ブラシは、数千円から数万円のものまでさまざまです。
低価格なものは乾電池で動く振動式や音波振動式が多く、振動力が低めのためパワー不足なことがあります。
また、交換ブラシが標準で付属されていないこともあります。
一方で、多機能で高付加価値な製品は、価格も高くなります。
まとめ
電動歯ブラシは、口内の健康を保つ便利なグッズの一つです。
自分に合ったものを使用することで、より効率的に口内の衛生環境を保つことができます。
しかし、道具の種類よりも大切なのは、正しい磨き方を身につけ、それを日々実践することです。
正しい磨き方と自分に合った歯ブラシの選び方を押さえたうえで、自分の生活スタイルに合った歯ブラシを選ぶようにしましょう。
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