唾液でわかる虫歯の根本原因
虫歯の原因は主に「口腔内の虫歯菌の数」「歯を守る力」「食事の習慣」の3つです。歯磨きをどんなにしていても他に原因があれば、虫歯にかかってしまうリスクは高まります。当院では唾液を検査することで、「自分の虫歯原因を探る」ということから予防に取り組んでいます。
唾液検査でわかること
唾液検査によって一人ひとり違う「虫歯の原因」を突き詰めることができます。
虫歯菌
虫歯菌が多いと、歯に歯垢(プラーク)が付きやすくなると言われています。
酸性度
唾液の酸性度が高いと、歯(エナメル質)が溶けやすくなると言われています。
緩衝能
お口の酸性度を下げる唾液の働きを「緩衝能」といいます。
白血球
白血球が多いときは、歯と歯茎の間に最近や異物が多いことがあります。
タンパク質
タンパク質が多いときには、歯と歯茎の間に最近やプラークが多いころがあります。
アンモニア
アンモニアが多いときは、お口の中の細菌が多いと言われています。
唾液量
そもそも口の浄化作用を持つ唾液量がどれだけなのか知ることができます。
唾液検査の種類
当院では、検査当日の診察時間内で結果の出る多項目・短時間唾液検査システム「サリバリー マルチ テスト(Salivary Multi Test/通称SMT)」と、より詳細な情報を分析することができるオーラルケア社の唾液検査キット「デントカルト」を用意しています
SMT
SMTはLION株式会社が提供する検査システムです。約5分で検査結果を得ることができます。
検査方法
①少量の水で口をゆすいで下さい。
②口をゆすいだ水を測定にかけます。
③5分後に結果が出ます。患者様にはお口の健康状態がひと目でわかるよう、レーダーチャート化した検査結果シートをご共有。データを元に今の口腔内の状況をご説明いたします。


デントカルト
「デントカルト」はオーラルケア株式会社が展開する唾液検査キットです。より詳細な情報を分析することができます。
検査方法
①まずワックスを1分間噛んでいただき、検査ができるお口の状態にいたします。
②デントカルトSMを使用してミュータンス菌を採取します。
③ワックスを5分間噛んでもらい、唾液の量をはかります。
④デントバフストリップを使用して、唾液緩衝能を調べます。
⑤デントカルトLBを使用して、ラクトバチラス菌を採取します。
⑥次回診察時に、分析結果を元にしたカウンセリングを行います。

